灰なうは、気象庁が発表する「噴火に関する火山観測報」と降灰予報をもとに、登録した地点が予想の範囲に入ったときに送る、個人運営の非公式の通知です。気象庁・鹿児島市とは関係がなく、公式の発表に代わるものではありません。
通知はブラウザやOS、プッシュ通知の配信の仕組みを通して届くため、遅れたり届かなかったりすることがあり、必ず届くとは限りません。また、通知の内容は予想で、実際に灰や噴石が降るか、どれだけ降るかを保証するものではありません。
このページでは、灰なうから届く通知を種類ごとに、実際の文面、届く条件、もとになる気象庁の発表の順にまとめています。
通知の種類
- 噴火の通知:気象庁が桜島の噴火を発表したとき
- 降灰予報(速報・詳細)の通知:噴火のあとの降灰予報で、登録地点が範囲に入ったとき
- 風下に入りました:噴火の前に、定時予報で登録地点が範囲に入ったとき
- 予報の取り消し:速報・詳細の通知のもとになった降灰予報を、気象庁が取り消したとき
- 夜間のまとめ:夜間設定で控えた通知があった翌朝
- テスト通知:自分で「テスト通知を送る」を押したとき
下の文面の〔 〕の部分は、届くときに地点の名前や時刻に置き換わります。置き換わり方は「文面の読み方」にあります。
噴火の通知
灰なう|桜島で噴火
〔噴火時刻〕に桜島で〔現象〕〔噴煙〕。〔時刻〕から、〔地点名〕付近に〔降灰量〕降灰の予想です。早めの対策を。
「〔時刻〕から、」は、判定に使った予報の時間帯が噴火の時刻より後に始まるときだけ入ります。
もとになる発表
気象庁の「噴火に関する火山観測報」(桜島)。観測報には降灰の範囲が含まれていないため、範囲の判定には、その時点で手元にある最新の降灰予報(多くは定時)を使います。
届くとき
- 観測報の現象が「爆発」か「噴火」のとき。「連続噴火継続」「連続噴火停止」の報や、取り消された報では送りません。
- 登録地点が、判定に使う降灰予報の降灰の範囲に入っているとき。見るのは噴火の時刻を含む時間帯(なければその直後の時間帯)だけで、小さな噴石の範囲は使いません。
- 爆発のときと、噴煙の高さが条件の付かない値で火口上1500m以上のときは、火口からの距離を問いません。それ以外の噴火では、火口から20km以内の地点だけに送ります。
届かないとき・回数を絞るとき
- 同じ噴火(噴火の時刻が同じ報)では1回だけ送ります。
- 直前30分以内に噴火の通知を受け取った人には送りません。ただし、前に通知した噴火より規模が大きいとき(噴火から爆発に変わった、噴煙が1500m未満から1500m以上になった、噴煙が前より1000m以上高い)は送ります。
- 噴火の時刻から30分を過ぎてから処理した報では送りません。
- 判定に使える降灰予報(取り消されておらず、噴火の時刻から見て発表が6時間以内で、時間帯がまだ残っているもの)がないときは送りません。
夜間設定(22:00〜7:00)
夜間設定にかかわらず届きます。
降灰予報(速報・詳細)の通知
降灰の範囲だけに入ったとき
灰なう|降灰のおそれ
〔種別〕〔時刻〕から、〔地点名〕付近に〔降灰量〕降灰の予想が出ています。早めの対策を。
小さな噴石の範囲だけに入ったとき
灰なう|小さな噴石のおそれ
〔種別〕〔時刻〕から、〔地点名〕付近に小さな噴石の落下の予想が出ています。頑丈な建物の中など安全な場所へ。
降灰と小さな噴石の両方に入ったとき
灰なう|降灰・小さな噴石のおそれ
〔種別〕〔時刻〕から、〔地点名〕付近に〔降灰量〕降灰と小さな噴石の予想が出ています。頑丈な建物の中など安全な場所へ。
地点を複数登録しているときは、範囲に入ったすべての地点をまとめて1通にし、どれか1つでも小さな噴石の範囲に入っていれば噴石の文面になります。
もとになる発表
気象庁の降灰予報の速報・詳細(桜島)。
届くとき
- 登録地点が、予報のどれかの時間帯で降灰か小さな噴石の範囲に入ったとき。見るのは、送る時点でまだ終わっていない時間帯だけです。
- 予報の対象の時刻(速報・詳細では噴火の時刻)が同じ速報と詳細は、それぞれ1回ずつ送ります。対象の時刻が違う予報は、別の予報として扱います。詳細は、通知の一覧で先に届いた速報と置き換わるように送っています。
届かないとき・回数を絞るとき
- 予報の時間帯がすべて終わっているときは送りません(灰なうの処理が止まっていて、あとからまとめて処理したときなど)。
- 取り消された予報では送りません。すでに送った予報が取り消されたときは、下の「予報の取り消し」が届きます。
夜間設定(22:00〜7:00)
速報と、小さな噴石の範囲に入ったときは、夜間設定にかかわらず届きます。詳細は、夜間設定を有効にしていると22:00〜7:00(日本時間)は「多量」の降灰のときだけ届き、それ以外は翌朝の「夜間のまとめ」に回ります。
風下に入りました
灰なう|風下に入りました
〔地点名〕付近が風下に入りました。桜島で噴火が発生した場合、〔時刻〕から降灰が予想されます。
通知を送る直前に、範囲に入った地点の一部を削除していたときは「〔時刻〕から」を省きます。
もとになる発表
気象庁の降灰予報(定時)(桜島)。定時予報は「噴火が発生した場合」の想定なので、この通知は噴火が起きたことや、灰が降っていることを知らせるものではありません。
届くとき
- 3時間ごとに発表される定時予報で、登録地点がまだ終わっていない時間帯のどれかで降灰の範囲に入っていて、前に判定した定時予報では入っていなかったとき(範囲の外から内に変わったとき)だけ送ります。
- 範囲に入り続けているあいだは、次の定時予報が出ても送りません。小さな噴石の範囲は使いません。
届かないとき・回数を絞るとき
- 発表から3時間を過ぎてから処理した定時予報では送りません(灰なうの処理が止まっていたときなど)。
夜間設定(22:00〜7:00)
夜間設定を有効にしていると、22:00〜7:00(日本時間)は送らず、翌朝の「夜間のまとめ」に回ります。
予報の取り消し
灰なう|予報の取り消し
〔地点名〕付近への降灰予報は取り消されました。実際の状況は現地でご確認ください。
もとになる発表
気象庁による降灰予報の取り消し(桜島)。下の届く条件は、灰なうのプログラムの動作だけから書いています(このページの出典)。
届くとき
- 取り消された速報・詳細の通知を送った地点(送る手続きに入っていた地点を含む)だけに送ります。通知の一覧では、元の通知と置き換わるように送っています。
- 夜間設定で控えていた分は、翌朝の「夜間のまとめ」から外します。
夜間設定(22:00〜7:00)
夜間設定にかかわらず届きます。
夜間のまとめ
降灰予報(詳細)で控えた分があるとき
灰なう|夜間のまとめ
昨夜、桜島で噴火があり、降灰予報(詳細)で〔地点名〕付近に〔降灰量〕降灰が予想されていました(夜間のため通知を控えました)。
定時予報で控えた分だけのとき
灰なう|夜間のまとめ
昨夜、降灰予報(定時)で〔地点名〕付近が「噴火が発生した場合に降灰が予想される範囲」に入っていました(夜間のため通知を控えました)。
詳細で控えた分が1つでもあれば、上の文面になります。定時予報は噴火の前の想定なので、定時の分だけのときは噴火があったとは書きません。
もとになる発表
前日22:00〜当日7:00(日本時間)に控えた降灰予報(詳細・定時)の通知。
届くとき
- 夜間設定を有効にしていて、前日22:00〜当日7:00(日本時間)に控えた通知があったときに、7時ごろ1通だけ送ります。
- 7時10分を過ぎても送れなかったときは送りません。取り消された予報の分は含めません。
夜間設定(22:00〜7:00)
夜間設定を有効にしている人にだけ届きます。
テスト通知
灰なう|降灰のおそれ
【これはテストです】〔地点名〕付近にやや多量の降灰の予想が出ています。早めの対策を。
〔地点名〕には最初に登録した地点の名前が入ります。「やや多量」は確認用に決めてある言葉で、実際の予報とは関係ありません。
もとになる発表
なし(灰なうが送る確認用の通知です)。
届くとき
- ホーム画面で「テスト通知を送る」を押したとき。通知履歴には残りません。
夜間設定(22:00〜7:00)
夜間設定にかかわらず、押したときに届きます。
文面の読み方
タイトルは「灰なう|」のあとに通知の種類を示します。本文の〔 〕の部分は、次のように置き換わります。
- 〔地点名〕
- 登録したときに付けた地点の名前です。範囲に入った地点が複数あるときは「自宅・職場」のように「・」でつなぎ、同じ名前は1つにまとめます。
- 〔時刻〕
- 登録地点が範囲に入る時間帯のうち、いちばん早いものが始まる時刻です。「21時ごろ」の形で示し、通知の時点(噴火の通知では噴火の時刻)と日付が違うときは「8/4 9時ごろ」のように日付を付けます。噴火の時刻から数える降灰予報(詳細)では、「13:37ごろ」のように分まで出ることがあります。時間帯に時刻の情報がないときは、気象庁の時間帯の表記(発表時刻から数えた「3時間後」など)がそのまま入ります。
- 〔降灰量〕
- 予報の範囲に降灰量の区分が付いているときに、「多量の」「やや多量の」「少量の」のどれかが入ります。範囲に入った地点が複数あるときは、いちばん多いものです。区分が付いていないときは何も入らず、「〔地点名〕付近に降灰の予想です」のようになります。区分の呼び名は気象庁の降灰量階級のままです。
- 〔種別〕
- 「【速報】」か「【詳細】」です。どちらの降灰予報から作った通知かを示します。
- 〔噴火時刻〕
- 気象庁の観測報にある噴火の時刻を「17:14」の形で示します。
- 〔現象〕
- 観測報の現象が「爆発」なら「爆発」、それ以外は「噴火」です。
- 〔噴煙〕
- 観測報に噴煙の高さがあるとき、「(噴煙 火口上1200m)」の形で入ります。高さに「雲に入る」などの条件が付いているときは「(噴煙 火口上400m・雲に入る)」のように条件も添えます。高さがないときは何も入りません。
範囲は気象庁の約2km単位の格子に基づいていて、番地単位の精度ではありません(よくある質問)。通知をタップすると灰なうのホーム画面が開きます。自動で送られた通知は、ホーム画面の「通知履歴」でも確かめられます(使い方)。
もとになる気象庁の発表
灰なうが使っているのは、気象庁が防災情報XMLで発表する次の情報です。説明は、気象庁のページの本文を要約したものです。
噴火に関する火山観測報
噴火が発生したことと、噴火の発生時刻・噴煙の高さ・噴煙の流れる方向・観測された現象などを、噴火後ただちに知らせる情報です。噴火が概ね30分以上続いていると「連続噴火継続」、連続噴火が止まって概ね30分以上噴火がないと「連続噴火停止」と発表されます(気象庁「噴火に関する火山観測報の説明」)。
降灰予報(定時)
噴火警報が出ている火山で、噴火により生活に影響する降灰が予想される場合に、3時間ごと(2時・5時・8時・11時・14時・17時・20時・23時)に発表されます。18時間先まで(3時間区切り)に噴火した場合に予想される、降灰の範囲と小さな噴石の落下範囲を示します。
降灰予報(速報)
「噴火に関する火山観測報」を受けて発表されます。定時を発表している火山では、「やや多量」以上の降灰が予測された場合に発表されます。噴火後5~10分程度で、噴火から1時間以内に予想される降灰量の分布と小さな噴石の落下範囲を示します。
降灰予報(詳細)
噴火の時刻や噴煙の高さなどの観測を使って、より精度の高い計算をして発表されます。定時を発表している火山では「やや多量」以上の降灰が予測された場合に発表され、速報を発表した場合は降灰量によらず発表されます。噴火後20~30分程度で、噴火から6時間先まで(1時間ごと)の降灰量の分布と、降灰が始まる時刻を示します。
噴煙が気象条件で直接確認できない場合などは、これより発表に時間がかかったり、発表できなかったりすることがあります。また気象庁は、上空の風が弱い場合や、高さによって風向きが大きく変わる場合は、予報と実際の降灰の範囲・量が異なることがあるとしています。噴火が続いているときは、計算し直して改めて降灰予報を発表することがあります(気象庁「降灰予報の説明」)。
降灰量の区分
気象庁は降灰量を、積もる灰の厚さで「多量」(1mm以上)、「やや多量」(0.1mm以上1mm未満)、「少量」(0.1mm未満)の3つの階級に分けています(降灰予報で使用する降灰量階級表)。灰なうの通知の〔降灰量〕には、この呼び名をそのまま使っています。
灰なうは、これらの発表を5分おきに確かめてから通知を送ります。そのため、通知は気象庁の発表より後に届きます。降灰予報の速報による灰なうの通知が届くのは、よくある質問や免責事項にあるとおり噴火から10〜20分ほどで、上の気象庁の説明にある発表までの時間(噴火後5~10分程度)より後になります。発表を確かめる間隔と、通知の配信にかかる時間が加わるためです。
このページの出典と、保証していないこと
通知の文面と届く条件は、灰なうが通知を送るプログラムの中身(ソースコード)から書き起こしたもので、2026年10月4日時点のプログラムに合わせています。プログラムを変えて文面や条件が変わったときは、このページも直します。
気象庁の発表についての説明は、気象庁の「降灰予報の説明」、「噴火に関する火山観測報の説明」、「降灰予報で使用する降灰量階級表」の本文を2026年10月4日に読んで、確かめられた範囲だけを書いています。「予報の取り消し」については、これらのページに説明が見つからなかったため、灰なうのプログラムの動作だけから書いています。
このページは、通知が必ず届くことや届く時刻、予報どおりに灰や噴石が降ることを保証するものではありません。気象庁の発表の時間や基準は気象庁の説明によるもので、予報の精度は灰なうでは確かめていません。